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塗床を補修するには?エポキシ樹脂を使った塗装工事とは

 

工場などの床を守るために施工されている「塗床塗装」は、長年使用していると次第に劣化していきます。

凹凸が生じたり、塗装が剥がれてしまうと作業にトラブルが起きたり、コンクリートにダメージが起きたりとトラブルに発展します。

 

この記事では塗床の補修についてエポキシ樹脂の使用の視点から解説します。

 

塗床工事とは、どのような工事?

一般の方々が暮らしている戸建住宅やマンションなどの床には、フローリングが施工されています。

フローリングにはいろいろな素材がありますが、内装にマッチするような木のぬくもりを感じさせる床面に仕上がっています。

 

しかし、工場などの床には、無垢や合板は使用されていません。

その理由には、工場内の作業に耐える必要があること、そして清潔さや機能性を優先すること等が挙げられます。

 

とにかく頑丈であることが最優先されており、コンクリートが床に活用されています。

しかし、問題が1つあります。コンクリートは一般家庭の床材と比較すると確かに頑丈ですが、弱点もあるのです。

 

コンクリートは引張強度に弱く、重量が重いのです。

振動に弱い側面があり、地震や工場の機器使用による振動によって次第にひび割れが入り、床面の強度が落ちていきます。

 

加えて、コンクリートのままの床は熱には強いものの、繰り返し高温にさらされるとコンクリート内に気泡が発生します。この違法は破裂するおそれがあるのです。

 

そこで、塗床工事が必要となります。コンクリートの弱点をカバーするために、塗料を使って床面を塗装するのです。

よくご利用されるスーパーなどの施設の床は、フローリング調ではなく、塗装されたピカピカの床ではありませんか。

 

塗床工事は工場以外にも、コンクリートの建物の床をカバーしたい場面で多く活用されている塗装工事なのです。

 

塗床にも弱点はある

コンクリートの弱点をカバーすべく塗装する塗床工事ですが、塗床なら弱点がないか、といえばそうではありません。

塗床にも弱点は当然あります。まず、塗料にはどうしても「耐用年数」があります。

 

工場の使用内容や塗床に使用している塗料などで、劣化の速度は大きく異なりますが、塗床もいずれは劣化します。

 

一般的な住まいの外壁塗装の塗料などと比較すると、建物の使用方法によって大きく劣化速度には差異が出ますが、ひび割れや塗膜の剥がれ、凹凸の発生などがある場合には塗床が劣化している証拠です。

 

また、塗床の防水機能が低下すると、床にカビやコケが発生する場合もあります。

塗床が傷んでいくと、その下に眠るコンクリートの下地も劣化してしまいます。

 

塗床はコンクリートの保護目的に施工されているため、床面にダメージが進行している場合には、早めに補修を検討しましょう。

劣化の見極め方がわからない場合には、塗装業者に定期的なメンテナンスを依頼することもおすすめです。

 

劣化を早めに見つければ、細かい補修のみで建物を使い続けることができるでしょう。

 

塗床の補修工事とはどのような工事?

塗床にひび割れなどのダメージが進行したら、早めに補修工事を検討しましょう。

では、補修工事とは一体どのような工事なのでしょうか。

 

新築の建物への塗床工事とは異なり、補修工事はすでに塗床が完成している状態に補修を行う必要があります。

 

劣化した塗床の上にさらに上乗せする形で塗装を行うのではなく、一度きちんと塗床を剥がし、プライマーと呼ばれる工程もやり直すことが必要です。

 

つまり、できる限り劣化部分の床面をまずは「初期化」に近付けて、再度綺麗な塗装をやり直すことを意味します。

 

クラックと呼ばれるひび割れが床面に走っている場合には、「エポキシ樹脂」と呼ばれ樹脂を注ぎ込むことで、補修を行うことができます。

 

凹凸面や汚れが多い場合や、工場を別の用途へ転換する場合には全面的にリニューアル工事として床面を剥がす工程を行う場合もあります。

 

床面を全面的に補修する際には、塗料選びも再考することが可能です。

例えば、飲食加工業における塗床は油や水の使用が多く、早期に床面の劣化が起きやすいと言われています。

 

しかし、しっかりと塗料選びを行っていればダメージは起きにくいものです。

補修工事は使用用途に合わせて再度、塗装を見直すチャンスですので塗装業者と念入りに打ち合わせをされることがおすすめです。

 

補修工事に使用するエポキシ樹脂とはどのようなもの?

塗床工事のお話になると、「エポキシ樹脂」と呼ばれる素材の名前が頻出します。

今回もクラック部分の補修について、エポキシ樹脂の使用について触れました。

 

では、そもそもエポキシ樹脂とはどのようなものでしょうか。

エポキシ樹脂とは、分子の内側に「エポキシ基」と呼ばれるものがある化合物のことです。

 

元々歯科技師向けの技術として生まれた樹脂で、接着性に優れているとされます。

 

現在では、今回紹介している塗床塗装の補修などの現場はもちろんのこと、車や電子部品の製造などにも応用されており、私たちの日常生活の中で意外と身近な存在として活躍しています。

 

エポキシ樹脂は大きな橋梁やダムなど補修にも活用されており、コンクリート補強と共に活躍する樹脂材です。

エポキシ樹脂にはさまざまな製品があり、例としてピックアップすると、「水中接着」が得意なエポキシ樹脂があります。

 

土木や塗装の現場にも応用されており、水中でも硬化できるため大変便利です。

エポキシ樹脂もまた、塗料と同様に床材などの特性に合わせて製品選びがなされています。

 

補修に関しては小さな床面のひび割れですと、ご自身で補修を検討されるかもしれません。

実際にエポキシ樹脂は手軽に手に入るので、補修をしたくなる工場も多いでしょう。

 

しかし、樹脂材を充填する作業は専門技術も必要です。誤った作業で硬化してしまうと、床面に激しい凹凸が生じる可能性もあります。

 

床面の作業効率性を下げないためにも、できれば細やかな補修に関しても塗床工事の専門業者におまかせください。

適切な補修で床面を長持ちさせます。

 

まとめ

この記事では、補修に関する塗床工事について詳しく解説しました。

塗床工事には塗料選びから本工事、補修などさまざまな工程があります。

 

塗料選びや補修方法は、工場等の建物の用途に合わせて適正な作業を丁寧に行う必要があります。

塗床に関するお悩みやご相談は、お気軽にお寄せください。