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塗床とはいったいどんなもの?安全に床を守る方法を解説します

 

みなさんは塗床と聞いて何を想像しますか。
文字通り床を塗装すること、ですがただ床をペンキなどで塗装をするわけではありません。

 

塗床は工場などを中心に安全に作業をするために欠かせない作業なのです。

 

そこで、この記事では塗床とは何か、さまざまな視点から紹介します。
ぜひこの機会に塗床に関心を持ってください。

 

コンクリートのままは危険?塗装の必要性とは

普段の生活において工場内で作業をしている方はお分かりかと思いますが
さまざまな工場ではコンクリートの床に塗装がコーティングしてあります。

 

普段の生活ではちょっと縁遠い存在かもしれませんが
ショッピングセンターやスーパー、ホームセンターなどの床を想像するとわかりやすいでしょう。

 

コンクリートがむき出しの状態ではなく、塗装が施されています。
塗床とはこの塗装された床の状態を指します。

 

ではなぜコンクリートがむき出しの状態ではなく
工場やスーパーなどの施設では塗床が採用されているのでしょうか。

 

コンクリートは固くて頑丈な素材ですが、経年劣化とともに割れやすくなります。
道路にひびが入っている状態のように、コンクリートの丈夫さは未来永劫続くものではないのです。

 

加えて、コンクリートは吸水性もあるので、汚れが吸着してしまうと掃除をしてもなかなか取れなくなってしまいます。
コンクリート上についた汚れは、雨でも取れずに残っています。

 

このようにコンクリートが頑丈であっても劣化し、汚れやすいというデメリットをカバーするためにも
塗床へと変身させることが大切なのです。

 

また、コンクリートは灰色の無骨な印象ですが、塗装をすることで見栄えも良くなります。
スーパーの床がむき出しのコンクリートなら違和感がありますが
綺麗な白色の床なら清潔感もあり食材も美味しそうに見えます。

 

塗床には見た目を美しく整える効果もあるのです。

 

塗床に使われている塗料とは一体どんなもの?

たくさんの種類の塗料が流通していますが、塗床に使われている塗料とは一体どんなものでしょうか。

 

塗床に求められる機能は多く、一般的な外壁塗装や絵の具やペンキとは異なり
塗床向けの塗料として販売されているものを活用します。

 

床用塗料、などの名称で販売されており、ウレタン塗料やアクリル系塗料などが活用されています。

 

塗床に求められる機能としては、耐摩耗性・滑りにくい・臭いが少ないなどを考慮する必要があり
特に多くの人たちが作業したり買い物をしたりする空間では臭いに配慮が行き届いた塗料が使われています。

 

学校や病院などで頻繁に使われている水性のシリコン系塗料は汚れに大変強く、掃除のしやすさが特徴です。
学校の廊下にも使われており、つやがある塗料として知られています。

 

工場で頻繁に使われているエポキシ系塗料は耐薬品性があり
工場内のさまざまな作業に耐えうる塗床塗装として力を発揮しています。

 

また、その他の塗料でも工場内に使われているものは「耐火性」が重要視されています。
工場内のリスクを下げるために、引火しにくい水性塗料が使われることが基本です。

 

このように塗床の塗料にも多岐に渡る種類があり、用途や場所に合わせて選択します。

 

どの塗料にも一長一短があるので、塗床をご希望される場合には
塗床の専門業者に相談を重ねて決めることが大切です。

 

塗床のメリットを4つのポイントで解説

塗床とはどんなものか、塗料はどんなものを使うのかにスポットを当てましたが
コンクリートを守る効果以外には具体的にどんなメリットがあるでしょうか。

 

この項では4つのポイントに分けて塗床のメリットについて詳しく解説します。

 

ホコリが目立つ、発生しにくい

床をフラットな状態に塗装する塗床は、ホコリの発生が起きにくい状態です。

 

人の出入りがある以上、髪の毛や繊維の汚れなどを完全に防ぐことはできませんが
フラットでつやもある床はホコリが目立ちやすいという特徴もあります。

 

速やかに掃除で除去ができるので
ひびや隙間が発生しやすいコンクリートそのものよりもメリットが大きいのです。

 

特に衛生管理が強く求められている食品加工や精密加工などの現場は
塗床にも非常に工夫が施されています。水拭きや掃除もしやすいように塗料の種類の際には成分だけではなく
色も配慮がなされているのです。

 

建物の耐久性を高める

塗床はただ塗料を塗るだけではなく、コンクリートを保護する塗装を行っています。

 

コンクリートは経年劣化とともに穴が開く、ひびが割れるなど劣化するため
工場や建物の耐用年数に大きく影響してしまいます。

 

しかし、塗床化することでコンクリートを保護することができるため
建物全体の耐久性を高める効果もあります。

 

特に重機などの出入りのある工場では振動が多いため床の塗装が無ければひび割れがすぐに発生してしまいます。
耐用年数を高めるためにも塗床は大切な工程なのです。

 

視覚効果

塗床にも様々デザインがあります。
マンションなどの高級感のある建物の入り口は塗床でもデザインの模様が施されていることがあります。

 

場所や用途によってデザインや色を施すことで、視覚的な効果をもたらすことが可能です。
塗床の施工が多い工場では、壁と床の色を明確に分けて施工がなされています。

 

これは重い台車などを移動させる際に、壁と床に色の違いが無いと事故が発生しやすいためです。
天井や床がすべて同じ色だと作業がしにくく労災になってしまう可能性もあります。

 

そのため塗床の色はグリーンなどはっきりとわかる色合いで塗装しています。
学校の廊下なども同様で、子どもたちがけがをしにくいように、廊下の色はダークブルーやグリーンに染めてあります。

 

この理由も工場の塗床塗装などと同様で、視覚効果をはっきりさせることで安全な学校生活を目指しているからです。

 

つなぎ目がないため、移動しやすい

コンクリートは使っているうちに床面に凹凸が生じやすいですが
塗装をフラットにしてあることでつなぎ目がなくなります。

 

広い工場の空間を美しく塗床に仕上げておくことで、工場作業や移動の際につなぎ目で物が落下する
人がつまずいてケガをすることも防げます。

 

工場内は足元が見えないまま作業をする場合もあるため
できる限り足元を平面に仕上げておく必要があります。

 

まとめ

この記事では工場などを中心に幅広く愛用されている塗床について特集いたしました。

 

この記事をきっかけにフラットで美しい塗床に、少しでも関心を持っていただけたら幸いです。
コンクリートをより安全に、より綺麗に仕上げる塗床に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。