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塗床工事で機能性は高まる?工事の必要性や防水機能など詳しく解説

 

工場や病院、学校などの床はコンクリートを施工したらそのままの状態で放置されていることはほぼありません。

安全に歩行したり作業したりするには、一般的に「塗床工事」と呼ばれる工事が行われます。

 

この記事では塗床工事における「防水機能」などに着目し、工事の必要性や塗料について解説します。

 

塗床工事はどうして行われる?

工場などの床を美しく塗料で仕上げる「塗床工事」ですが、どうして床を塗料で塗る工事は行われているのでしょうか。

塗床工事には以下に挙げる2つのメリットがあります。

 

1.安全性の向上に役立つ

コンクリートそのままの状態よりも、その上に下地処理や塗装処理を重ねていくことで床にひび割れや軋みなどの劣化は起きにくくなります。

 

つまり、作業が多い工場でも塗床工事を行うことで床の安全性を高めることができるのです。

 

工場は作業をするための場所であり、火を使った作業はもちろんのこと、冷水を使ったり振動が多かったりと多種多様なニーズがあります。

 

食品衛生加工の工場では衛生面における安全性も求められます。

工場などにおける作業ニーズに合わせた塗装を行うことで、剥き出しのコンクリートよりも安全性がアップするのです。

 

2.床の機能性を向上させる

コンクリートは冷えて固まるとザラザラとした質感の冷たい床に仕上がります。

一方で塗床工事を実施すると艶やかで美しい床へとパワーアップします。

 

塗床に使われる塗料には様々な機能性があり、菌の発生を防ぐもの、滑りにくいもの、水や火に強いもの等が挙げられます。

コンクリートだけでは持ち得なかった機能が塗料によって付加されており、床そのものの機能性が向上します。

 

塗床に使われる塗料にはこんな機能が

塗床工事は床の機能性を向上させる効果がありますが、塗料にはそもそもどんな機能があるのでしょうか。

塗床工事に使われている塗料についてご紹介します。

 

ウレタン系塗料の特徴とは

外壁塗装などでも大活躍するウレタン系塗料は、塗床工事にも積極的に採用されている塗料の1つです。

ウレタン系塗料の持つ機能性は、耐熱性に優れていることが挙げられます。

 

そのため、油などを多く使う食品加工工場や、調理が多い工場、熱を使った薬品加工が多い工場などで人気があります。

落下にも強く、衝撃にも耐えられることから振動や作業の多い工場でも施工されています。

 

2.アクリル系塗料の特徴とは

アクリル系塗料もウレタン系塗料と同様に外壁塗装などでも使われているポピュラーな塗料です。

アクリル系塗料にはウレタン系塗料にはない速乾性があり、スピーディーに施工を完了させたい施工主から圧倒的な人気のある塗料です。

 

耐久性にも優れている他、防水性もあるため機械系や食品系の向上で導入されています。

やや難点があるとすればコストの問題です。

 

ウレタン系塗料と比べるとアクリル系塗料は耐用年数がほぼ同じながら、塗料価格が高いというデメリットがあります。

また、アクリル系塗料は熱に弱いため、使用用途によってはアクリル系塗料ではなくウレタン系塗料を選択することがおすすめです。

 

工場の使用用途によって塗料の向き・不向きがあるのでしっかり見極めましょう。

 

3.エポキシ塗料の特徴とは

塗床工事のお話になると頻出する塗料がエポキシ塗料です。

エポキシ樹脂を使っているこの塗料は、ウレタン系塗料やアクリル系塗料よりも塗料価格が安いことが大きな特徴の1つです。

 

塗り替え頻度が多くなりそうな工場や、施工費用を安く抑えたい工場などで人気のある塗料です。

価格は安いとは言っても機能性も十分に兼ね備えています。

 

エポキシ塗料は衛生面の保護に優れているため、学校や病院、作業の無い工場の廊下などの塗装に大変向いているのです。

しかし、防水性や耐火性の機能はその他の塗料よりは見劣りするため注意が必要です。

 

冷水にも温水にも弱い側面がありますが、摩耗性に優れているので人の往来が多い所に最適な塗料と言えるでしょう。

また、エポキシ塗料は静電気の発生を抑える効果があるため、実験室や研究室などの塗床工事にも頻繁に採用されています。

 

塗料の特徴を見極め安全な施工を開始しよう!

塗床工事はどんな塗料を使うかによって費用や機能性がまるで異なります。

ご紹介のようにエポキシ塗料は価格が安いですが、機能面で言うとウレタン系やアクリル系塗料よりも見劣りをします。

 

しかし、施工の範囲や用途を見誤らなければ十分にエポキシ塗料でも安全な塗床が完成します。

まずは工場や病院、学校などのどんな場所に施工をするのか、用途は何かをしっかり見極めてから施工を開始しましょう。

 

では、塗床工事はどのぐらいの工期で終わるのでしょうか。

 

建物内の床の広さや、塗り替えの場合には現在の劣化具合なども見極める必要がありますが、実際に塗装が始まると1週間以内には施工が終わることが一般的です。

 

床面積によっては数日で終わることも多く、意外とスピーディーに終わる工事です。

ただし、施工前の打ち合わせには現在の床の調査などで時間を要することもあります。

 

塗装が完了した部分から工場機器などの搬入が可能で、スムーズに稼働を開始することができます。

なお、塗装の完了後に稼働をする場合、重機の搬入は乾燥完了から1日以上経過してから行います。

 

せっかくの塗装の耐久性を維持するためにも、乾燥と稼働開始のバランスは塗装業者の指示に従いましょう。

 

突然の塗床のトラブル、そんな時はどんな施工をすべき?

工場などすでに塗床の施工が完了している場所で、凹凸が目立つ、ひび割れが大きい、異様に滑るなどのトラブルが起きたら、塗り直しの時期を迎えているかもしれません。

 

塗床の劣化を放置しておくと、その下にあるコンクリートにダメージが浸透し大掛かりなリフォームを必要とする可能性があります。

特に塗料に防水機能を持たせている場合、劣化するとコンクリートに浸水してしまう可能性があるのです。

 

塗床に劣化の症状を見つけたら早めに塗床工事の専門家にご相談ください。

緊急性が高くすぐに塗装を終えたい場合には、工期の短いアクリル系塗料での対応もできます。

 

劣化の放置は働く方々の労災につながる可能性もあるので、早めに対策を実施しましょう。

 

まとめ

この記事では塗床工事の必要性や防水機能をはじめとした塗料の機能性などに注目して解説を行いました。

塗床工事には色んな機能があり、コンクリートを守るだけでなく防水性や耐火性などの機能を付加することができます。

 

工場をいつまでも長持ちさせるためにも、是非丁寧な塗床工事の実施をご検討ください。